湯灌・美装
湯灌とは
湯灌(ゆかん)とは、葬儀に際し遺体を入浴させ、洗浄することを言います。昔はご自宅の浴槽などでご家族でされていたものですが、近年は病院内でアルコール等での清拭(せいしき)で簡易的に済ませることが多くなり、ご家族が立ち合われる機会が少なくなってしまっています。 |
ただ清拭だけでは、元来行われていたご家族が最後のお世話をするという絆の時間が持てませんし、現世の汚れを洗い流し来世の産湯に繋がるという精神性も失われています。湯灌を行うことで長い間お風呂に入れなかった故人様を最後に入浴させてあげられますし、拭くだけでは落としきれなかったお体や髪の汚れを落とし、お着替えし、お化粧や含み綿などでお顔周りを整え、非常にきれいな状態で旅立っていただけます。
また、入浴までは必要ないと言われるご家族のために、洗髪やお化粧、お着替えのみの[美装]も行っております。(美装の洗髪はドライシャンプーを使用します。)
湯灌・納棺 |
美装・納棺 |
湯灌・美装のメリット
- 現世での汚れを清め、故人様に安らかに眠っていただくための儀式です。
- 故人様のお身体があるうちにできる最後のご奉公です。
- 病院での簡易的な処置ではなく、生前の介護に近い形での入浴により全身が清潔になります。
- 病院での処置が不十分で腹水が出る場合があります。腹水はもちろん、綿づめ、傷、床ずれに至るまで適切に処置します。
- 丁寧にマッサージをすることで硬直を解き、着付けができます。
- 目や口が開いていたり、痩せられたご遺体でも、含み綿でお顔の表情を整えることができます。
- 死化粧でお顔の色を良くします。また傷などもできるだけ目立たないようにします。
- お顔やお身体を真っ直ぐになるように整えます。
※お身体の状態により完全に処置できない場合もございます。